サイトの訪問者数を増やすために最も重要なことは、(狙ったキーワードで)検索順位を上げることです。
なぜならサイトの訪問は自然検索(オーガニック検索)からの流入が大半だからです。
検索結果の1ページ目に表示されないと実質ほとんどクリックされないわけですから、検索順位の上位表示はサイトに人を呼び込むための最優先課題となります。
検索順位を上位表示させるためには、検索エンジンがそのサイトに良い評価を与えなければなりません。
そのための対策をSEO(Search Engine Optimization)といい、検索エンジンの評価を最適化することを指すわけです。
様々ある検索エンジンのなかでも利用はGoogleとYahooでほぼ独占され、さらにYahooはGoogleと同じ検索技術を利用している点を考えると、SEO対策はGoogle対策とほぼ同義となります。
SEO構造
1.基礎的SEO
2.内部SEO
3.コンテンツSEO
4.外部SEO
一般的にはここでいう基礎的SEOを含めて内部SEOを呼ばれますが、ここでは敢えてその中から基礎的SEOを切り離して、下図のようにSEOの基盤となる内容を力説します。
最も重要であるコンテンツSEO(良いコンテンツの作成)がしっかりできていれば検索流入が増えることは確かですが、基礎となるSEO対策ができていないと良いコンテンツを作り込んでも、その良さが検索順位に十分に反映されません。
まずはコンテンツの土台となる基礎的SEOと内部SEOをしっかり行う事、そして良質なコンテンツを作り込むこと、そして結果として良質な外部リンクが張られ、さらに検索順位が上がるという流れが重要です。
ここでは、忘れずに確実に実施しておくべき基礎的SEOと内部SEOの内容を網羅します。
基礎的SEO
これだけはやっておかないと競合サイトと同じ土俵に上がれないよというSEO対策です。
独自ドメインの取得
独自ドメインとはオリジナルのドメインのことです。
本サイトであれば「monetizenews.com」という独自ドメインを取得して運営しています。
独自ドメイン(ルートドメイン)を取得すれば以下のようにサブドメインやサブディレクトリを派生させて新たなブログを運営できたりします。
ルートドメインの「ルート」は「根」という意味で、根幹となるドメインという意味です。サブドメインのような派生させたドメインの「根っこ」という意味ですね。
https://〇〇.monetizenews.com(サブドメイン)
https://monetizenews.com/〇〇(サブディレクトリ)
独自ドメインと対比されるのは無料ブログサービス等で提供される無料ドメインです。
無料ブログサービス等で提供される無料ドメインは、サブドメインやサブディレクトリが与えられる為、良くも悪くもルートドメインの影響を受けてしまいます。
さらに同一ドメインのページは検索結果に表示される数に制限がありますので、例えば無料ブログサービスでサブドメインを取得していた場合、同じブログサービス内にある同種のサイトが競合し、ルートドメインなら本来検索結果に表示されていたはずサイトが、サブドメインであるために表示されないことが起こりえます。
また、SEOとは関係ありませんが、無料ブログサービスでは勝手にサービスが終了されても泣き寝入りするしかありません。
そのようなリスクを負わない意味でも独自ドメインを取得してGoogleが奨励しているワードプレスでブログを運営することが基本となります。
通信速度の速いサーバー契約
独自ドメインでサイトを運営する場合にはサーバー契約が必須となります。
このときSEO的に重要なのが、通信速度です。
現在はネット検索の多くがスマートフォン経由であり、サイトの表示速度がユーザビリティ的に非常に重要になっています。
そのためGoogleはサイトの表示速度を検索結果の評価指標に反映させており、対策が必要になっています。
実際スマートフォンで表示の遅いサイトはすぐに閉じてしまった経験は誰にでもあると思いますので、表示速度の重要性は分かりやすいと思います。
このような意味で、サーバーについては多くの人が勧めているように私もエックスサーバーをオススメします。
今後、サイト表示速度の重要性はスマホの普及とともにさらに上がっていくことが予想され、通信速度の遅いサーバーを契約してしまうとその時点でSEO的にとても不利で、その後もずっとアシカセとなってしまいます。
エックスサーバーは通信速度以外にも機能性や安定性(大量のアクセスに強いなど)が秀でていますので、ぜひエックスサーバーを利用してください。
常時SSL化
サイトを暗号化(常時SSL化)してセキュリティを高める手法で、2014年にGoogleの公式サイトで評価指標の1つとすることが発表されています。
現在では常時SSL化されていないサイトはほとんどありませんので、これを行っていないと他サイトと同じ土俵に上がることができません。
URLを「http」から「https」に変えておく必要があります。
ということでブログ開設と同時にhttps化を行いましょう。
http→httpsと1文字増えただけですが、URLが変わるということに注意しなければなりません。
「http」で登録していた様々な設定(Googleサーチコンソール、アナリティクスの設定など)を「https」に変更しなおさなければならなくなります。
ですのでドメイン取得後すぐにhttps化を行いましょう。そうすれば後から訂正する必要がなくなり手間が省けます。
(https化したらリダイレクト設定を行います。方法は下記のURLの正規化で。)
エックスサーバーでは無料で独自SSLの設定ができます。詳細な設定方法はエックスサーバーのサイトを確認してください。
URLの正規化
複数のURLに同一のコンテンツが存在する場合に、正規のURLを指定して検索エンジンに明示することを正規化といいます。
正規化されていないと検索エンジンが複数のページで同じコンテンツがある」と認識する可能性があり、評価が分散されたり、最悪の場合はミラーコンテンツとしてペナルティを受ける可能性もあります。
https://monetizenews.com(正規URL)
https://www.monetizenews.com
https://monetizenews.com/index.html
https://monetizenews.com/index.php
https化や正規化によってリダイレクト設定をします。例えば「http」にアクセスした場合に「https」に飛ばす設定をリダイレクトと言います。
①https化に伴うリダイレクト
・「http://monetizenews.com」→「https:// monetizenews.com 」
②www有り→www無しへのリダイレクト
・「https://www. monetizenews.com 」→「https:// monetizenews.com 」
③index.htmlはトップページへリダイレクト
・「https:// monetizenews.com /index.html」→「https:// monetizenews.com 」
④index.phpはトップページへリダイレクト
・「https:// monetizenews.com /index.php」→「https:// monetizenews.com 」
上記4種類のリダイレクト設定は、「.htaccess」を以下の内容に書き換えれば完了です。
SetEnvIf Request_URI “.*” Ngx_Cache_StaticMode
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]
</IfModule>
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.html?$ / [R=301,L]
RewriteRule ^index\.php$ – [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
# wwwなしに統一(URLは書き換え必要)
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.monetizenews\.com$
RewriteRule ^(.*)$ https://monetizenews.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>
# END WordPress
内部SEO
内部SEOには2つの目的があります。
・Googleのクローラーが巡回しやすいサイトにする(クローラビリティを向上させる)
・ユーザーが利用しやすいサイトにする(ユーザービリティを向上させる)
サイトマップ送信
これはクローラビリティの向上につながります。
「Google XML Sitemap」というプラグインを利用すれば、一度登録しておけば設定した内容と頻度で自動的にサイトマップを作成し通知してくれるのでとても便利です。
サイト表示速度の向上
これはクローラビリティとユーザビリティの両方に効果があります。
サイトの表示速度が上がるとユーザービリティが向上することは容易に想像できますが、さらにクローラーがページの隅々まで巡回してくれてクローラビリティ的にも意味がある事はGoogleが公言しています。
サイトの表示速度の重要性は上でも説明しましたが、通信速度の速いサーバーを利用することに加えて以下のような方法があります。
・画像を圧縮する
・不要なプラグインを削除する
・CSSやJavaScriptのソースの無駄を省く
・ブラウザのキャッシュを活用
・キャッシュ系プラグインを活用
このなかでも画像圧縮と不要なプラグインの削除は優先順位が高く、効果が出やすいのでまず行いましょう。
私は画像圧縮に「Compress JPEG & PNG images」というプラグインを利用しています。
それ以外の内容は、ワードプレスのテーマによっては簡単に設定できるものがありますので、そのようなテーマを選択することも良いのではと思います。
AMPによる表示速度の向上はオススメしないことは以下の記事で書きました。
サイト表示速度の評価は「PageSpeed insights」で簡単に調べることができますので、最低でも70点以上を目指してください。
内部リンクの最適化
これはクローラビリティとユーザビリティの両方に効果があります。
サイト内の関連ページへ漏れなく内部リンクを張り巡らせてください。
内部リンクのアンカーテキストはリンク先のページ内容がわかるテキストにしましょう。
その他、パンくずリストやHTMLサイトマップの設置でも内部リンクの最適化ができます。
特に忘れがちな内部SEO
Alt属性(代替テキスト)の記述
代替テキストは画像などのテキストでないコンテンツに記述するテキスト情報です。
この設定により、画像が表示されなかったときに代替テキストが表示され、画像を認識できないクローラに対しても画像の内容を伝えることができます。
さらに画像を認識できない視覚障害者へは音声から代替テキストが読み上げられ情報を伝えることができます。
記事に画像を挿入した場合は何の画像かがわかる内容の代替テキストを必ず記述するようにしましょう。
メタディスクリプションの記述
メタディスクリプションは記事の内容の概要を記述するテキストのことです。
平たくいえば、検索結果のタイトルの下にでてくる文章です。
メタディスクリプションには記事で狙ったキーワードを含めて100文字以内で簡潔に書きましょう。
SEO的には効果がないとの情報もありますが、すくなくともユーザーが検索結果を見てクリックするかを決める指標になりますから、記事毎に忘れずしっかり書きましょう。
SEO対策の効果検証方法
実施したSEO対策が効果を上げているのか検証するためには、なにを評価すればよいのでしょうか。
これはPVやUUの増減で確認しがちですが、これらの指標はSNSからの流入が含まれたり、日柄の変動があったりでSEO効果を正確に反映しません。
PVもUUも間接的指標にすぎません。
SEO対策が功を奏したかどうかは、直接的には検索順位に現れます。
検索順位はグーグルのアルゴリズム変更などによっても影響しますが、現状検索順位を毎日チェックすることが最善のSEO評価になります。
サーチコンソールやGRCなどで毎日検索順位をチェックしていればいろいろと見えてくるものがあります。
最後に
長期的にサイトを運営して財産にしようと考えている方は必ず基礎的SEOを確実に実施し、内部SEOはコンテンツ作成の最低限のルールと認識しましょう。
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